エゴン・シーレ展に行った

in 東京都美術館

先日、東京都美術館で開催中の「エゴン・シーレ展」に行ってきました。今回の展示でエゴン・シーレを知ったのだけど、とりあえず東京都美術館でやってる展示はすべて行く人間なのでゴー。

 

わずか28歳でその生涯を終えたエゴン・シーレ。16歳で才能を見初められ、常識にとらわれず創作活動に心血を注いだという。

アートに関してしっかり知識を持っているわけではないので素人感想になりますが…荒々しいタッチに対して繊細な色使いが印象的でした。一番好きだったのは《 装飾的な背景の前に置かれた様式化された花 》という作品。正直、「どこがどうなってるんだ?」というのが第一印象だったけど、不思議と花だということはわかる。絵の中でひときわ目を引くオレンジの部分がなんだか可愛らしく見えるのも不思議です。

 

才能のある人には、人生は短いなと思います。安藤忠雄さんの展示や佐藤可士和さんの展示を見た時に強烈に思ったこと。いつ休んでるんだろうってくらい、膨大な仕事をしてる。

死の間際まで作品を作り続け、未完成のままこの世を去る芸術家もたくさんいる。エゴン・シーレもまた《 しゃがむ二人の女 》という作品を完成することなく、この世を去った。それにしても、短すぎる。

芸術家としても一人の人間としても短すぎるその人生で、彼が残した作品からはあふれるほどの才能とカリスマ性を感じました。

 

「絵のタッチが好き」とか、「この絵が猛烈に好き!」という感想よりも、作品からひしひしと感じる強烈な才能と生き様に衝撃を受けました。

 

 

ウィーンにあるレオポルド美術館から、はるばる海を渡ってやってきたエゴン・シーレの作品たち。日本にいながらウィーンに所蔵されてる作品が見れるなんて、とっても贅沢だなとしみじみします。いつか海外の美術館にも行きたいな。